- 洗濯機掃除にハイターを使ったら壊れる?
- 正しい使用方法は?
洗濯機のお手入れ用として、様々な種類の専用クリーナーが販売されていますが、ネットでは「ハイターで代用している」という声も。
もし自宅にあるハイターが使えたら、専用の洗剤を用意しなくて済むし、お値段も安いのでありがたいですよね。
一方で、「ハイターを使うと洗濯機が壊れる」という話も聞いたことがあるのですが、本当に使用しても大丈夫なのでしょうか?
そこで今回は、洗濯機掃除にハイターが使えるのかどうかを調べてみました!
「壊れる」と言われる理由や、正しい使用方法もあわせてお伝えしていますので、「洗濯機掃除にハイターを使ってみたい」という方はぜひ参考にしてくださいね。
洗濯機掃除にハイターを使うと壊れるのか
洗濯機掃除にハイターが使えるのかどうか調べてみたところ、次のことがわかりました!
- 衣類用のハイターはOK
- キッチンハイターはNG
ハイターは花王が販売している衣類用の液体塩素系漂白剤ですが、他にもキッチンハイターやカビハイター、パイプハイター、トイレハイターなどさまざまな商品があります。
今回は洗濯機掃除に使用されることがあるハイター(衣類用)とキッチンハイターについて調べてみたところ、多くのメーカーが「ハイターはOK、キッチンハイターはNG」という結果に。
ハイターなどの衣類用塩素系漂白剤は、日立やパナソニック、東芝などのメーカーでは使用可、シャープは記載なし。
キッチンハイターなどの台所用漂白剤は、日立やパナソニック、シャープなどのメーカーでは使用不可、東芝は記載なしでした。
ちなみに、我が家の洗濯機は日立ですが、取扱説明書をチェックしたところ、「故障や水漏れの原因になるので、酸素系漂白剤や台所用漂白剤は使用しないように」との注意書きが。
使用できる洗濯槽クリーナーとしては、メーカー純正の洗濯槽クリーナー、衣類用塩素系漂白剤(「ハイター」など)、洗濯槽用塩素系漂白剤の3つがあげられていました。
(メーカー純正は1回分で2,310円なので、使用したことがありません……)
普段は1回分300円ほどの、市販の洗濯槽用クリーナーを使用しています。
SNSでは「キッチンハイターできれいになった」という投稿も複数見られるので、必ず壊れるというわけではないと思いますが、故障する可能性はあるので注意したいですね。
実際に使用できるクリーナーについては、ご使用の洗濯機の取扱説明書でご確認ください。
ところで、よく似ているこの2つの商品ですが、そもそもハイター(衣類用)とキッチンハイターは何が違うのでしょうか?
ハイターとキッチンハイターの違い
どちらも家庭でよく使われる塩素系の漂白剤ですが、この2つには次のような違いがあります。
Q.【相違点】「ハイター」と「キッチンハイター」の違いは?
A.「ハイター」と「キッチンハイター」は、どちらも次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系の漂白剤ですが、台所で使う「キッチンハイター」には洗浄成分がプラスされているので、漂白と同時に軽い汚れまで落とせるのが特徴です。
引用元:花王
キッチンハイターの成分には、ハイターにはない「界面活性剤」が含まれています。
そのため、漂白だけでなく、洗浄も同時にできるのがキッチンハイターの特徴です。
ハイターには界面活性剤が含まれていないので、単独で使用すると漂白のみ。
汚れも落としたい場合は、洗濯用洗剤と一緒に使用します。
どちらも塩素系なので、酸素系タイプの商品とは一緒に使用できません。混ぜると有害な塩素ガスが出て危険なので、ご注意ください。
洗濯機掃除にキッチンハイターがNGな理由
洗濯槽のお手入れに衣類用のハイターがOKで、キッチンハイターがNGなのは、なぜなのでしょうか?
キッチンハイターがNGなのには、次のような理由があります!
- 大量の泡が発生して、故障や水漏れが起こる可能性があるため
キッチンハイターには界面活性剤が含まれているので、洗濯槽のお手入れに使用すると、大量の泡が発生する可能性があります。
洗濯機が処理できる泡の量には限界があるので、多すぎると洗濯機からあふれ出したり詰まったりして、故障や水漏れの原因になることも。
実は我が家でも、洗濯槽のお手入れにキッチンハイターを使ったことが一度だけあります。
普段は市販の洗濯槽用クリーナー(カビキラーなど)を使用しているのですが、そのときはたまたまストックが切れていて、買いに行くのが面倒だったので、キッチンハイターで代用してみることに。
残りが少なかったので、ボトル(600ml)の3分の1くらいを入れてみたのですが、思ったよりも泡が立ってびっくりしたのを覚えています。
いつもの洗濯槽用クリーナーと同じ感覚で1本使ってしまったら、泡で大変なことになっていたかも!
取扱説明書に「使用しないでください」と記載がある場合、故障時にメーカーの保証が受けられない可能性があるので、ご注意くださいね。
洗濯機掃除にハイターを使用する方法
洗濯槽のお手入れにハイターを使用する場合、どのようにすればよいのでしょうか?
次のような方法がおすすめです!
- 衣類用のハイターを使用
- 頻度は月に1回が目安
- ハイターの量は水10Lあたり40mlが目安
- 洗濯槽洗浄コースなどを利用
衣類用のハイターを使用し、お手入れの頻度は月に1回が目安。
洗濯機の使用頻度にもよりますが、洗濯槽の黒カビや臭いを防ぐには、月に1回程度がおすすめです。
ハイターの量は水10Lあたり40mlが目安なので、洗濯槽の大きさに合わせて使用。例)水50Lの場合はハイター200mlを使用
「槽洗浄コース」など、洗濯槽のお手入れできるコースを利用すればOKですが、もし専用のコースがない場合は、洗濯機の取扱説明書に従ってお手入れをしてくださいね。
参照元:洗濯槽の黒カビ 予防と対策 | 知らないとソン お洗濯のコツ | 洗濯機・衣類乾燥機 | Panasonic
※洗濯機の種類によっては、使用するクリーナーや洗浄方法が異なる場合があります。詳しい内容は取扱説明書でご確認ください。
ちなみに、ハイターには「洗たく槽ハイター」もあります!
こちらもハイターの関連商品ですが、洗濯槽の洗浄に特化した商品となっています。
我が家では、こちらの洗濯槽用クリーナーにお世話になっています!
どちらも軽量不要で、そのまま1本入れるだけなので手間いらず。
黒カビがごっそり取れる点も気に入っています。
まとめ
今回は「洗濯機掃除にハイターを使うと壊れるのか」を中心にご紹介してきました。
- 衣類用のハイターはOK
- キッチンハイターはNG
キッチンハイターなどの台所用漂白剤には界面活性剤が含まれているので、洗濯槽のお手入れに使用すると、大量の泡が発生する可能性があります。
故障や水漏れの原因となるため、多くのメーカーの洗濯機ではキッチンハイターの使用はNG。
故障した場合は保証の対象外になる可能性があるので、ご注意くださいね。
衣類用のハイターを使用する場合は、月に1回、水10Lあたり40mlの使用がおすすめです。
洗濯機のお掃除はちょっと手間ではありますが、こまめにお手入れをして、気分良くお洗濯をしたいですね。
※洗濯機の種類によっては、使用するクリーナーや洗浄方法が異なる場合があります。詳しい内容は取扱説明書でご確認ください。