大垣から三重県に繋がる国道258号線を走ると、ちょっと気になる看板がある。
木々の間を覗き込むと、レトロな佇まいの喫茶店。
午前中はいつも賑わっているのだけど、どうなんだろう?
平日の12時半。入口には軽食メニューの写真が並ぶ。息子が横でお腹を空かせてるし、勇気を出して入ってみよう!っと。
喫茶てんぷる/海津市
店内の様子
そっとドアをあけると、奥さまらしき小柄な女性が「いらっしゃいませ」とにっこり。
「THE昭和」なインテリア。
所狭しとならぶ飾り物。
脈絡のないものが、絶妙にレトロな雰囲気で並んでいる。
マンガや雑誌がぎゅっと詰まった本棚には、1980年代から90年代に流行った少年漫画いっぱい!
こういった本棚が、あと2箇所も。
工事作業員らしきグループのお兄ちゃんたちが、必死で漫画を読んでいる。スマホじゃなくて、漫画本。まさに昭和な風景だわ。
おぉ!テーブルゲーム筐体!
…と、興奮気味に見ていたら、「もう動かないと思います…」と奥さま。
「あっ。ですよね」とタジタジしながら、テーブルにつく。
メニュー
多分、ご夫婦ふたりで切り盛りしているのだと思うのだけど、メニューは豊富。
パン系メニューのほか、たこ焼き、焼きそば2種、カレーライス、ピラフ3種、ドライカレー、スパゲティー2種に、ラーメンも!
さらに定食も揃って、なかなかリーズナブルなのも嬉しい。
飲み物も一通りラインナップ。…パフェもあるよ、気になるなぁ。
さらにかき氷も!奥の席で、いちごのかき氷を食べている初老の男性が見える。ちょっとおいしそうだなぁ。
いただきます!
まずは、たこ焼きが登場!
お二人でやられているので、ちょっと待つかなぁ。でも、こんなに漫画があるし、天井に設置されたテレビも見られるし。昔はこんなものだったよね。
では、鰹節の踊るホカホカたこ焼きを…。
アチチチ! うん!焼きたておいしい!
うわぁーなつかしい!ドライカレーが登場。
最近、よく見かけるキーマカレーじゃなくて、カレーピラフ。
何にでも、お味噌汁がつく!というのも懐かしいし、
洋風のものには、何でもソース!というもの懐かしい。
味は、とってもシンプル。家庭料理と言ってしまえばそこまでだけど、「きちんと私たちのために作ってくれたんだ」って感じがほっこり嬉しい。
息子は辛くないドライカレーを「こういうの、お弁当に入れてよ」って、気に入った様子。
はじめは「ソースかけるの?」って心配そう言ったくせに。
手の込んだリンゴの飾り切りも、なんだか嬉しいね。
私が子どもの頃に嬉しかったもの、特別感のあったものが、「喫茶てんぷる」では現役選手。
ノスタルジーな雰囲気抜群!
子ども時代の特別メニューと言えば、クリームソーダでしょ?
フラッペなんて呼ばないよ。和製英語のクリームソーダ。
テーブルに置かれるクリームソーダを「なんかカワイイ」って思いながら見ていたのだけど、次の週間「えっ?」
「サービスのお菓子です」と奥さま。
サービスって量じゃないよね?と、思わず息子と顔を見合わせる。
袋菓子、豆菓子、プチゼリーまで付くの?
「食べられなかったら、持って帰ってね」と声を掛けて頂き、ありがたく頂戴してきました。
まとめ
私には懐かしく、息子には新鮮な「喫茶てんぷる」は、創業42年なんですって。
お会計の時に出てみえたご主人が、とっても人懐っこい笑顔で対応してくださったのも好印象でした。
「常連さんがいてくれるからねぇ」と話すご主人の人柄、肩ひじ張らずにいられる雰囲気。
おしゃれなカフェも好きだけど、こういうお店にはぜひとも頑張ってほしいな!なんて思いながら、お店を出ました。
お店の詳細
店 名:喫茶てんぷる
住 所:岐阜県海津市南濃町山崎794
駐車場:有り
URL:詳細はこちら(食べログ)