西笠松駅から県道164号線を東へ450m、八幡神社への角で曲がるとすぐに見えてくるレトロなお店。
1934年に創業した「㋣四ツ角屋」は、和菓子屋さんだったそう。
「菊屋ベーカリー」での修行を終え、1987年より洋菓子の製造もスタート。
2016年に惜しまれつつ閉業してしまった「菊屋ベーカリー」のケーキは、岐阜の人にとってかけがえのない味。
それを今に伝える「パティスリー小菊」は、地元の人だけでなく、遠方からも訪れる隠れた人気店なんですって。
パティスリー小菊 四ツ角屋 (Pâtisserie KOGIKU)|羽島郡笠松町
店内の様子
L字型に配されたショーケースを覗くと、まずは和菓子が並んでいます。
レトロな店内を眺め、わくわくが止まりません!
じっくりチェックしていきますね。
メニュー
季節によってラインナップは変わりますが、「上用饅頭」や「薄皮饅頭」がおいしそう!
「笠松陣屋」は、この地域の和菓子屋さんの何軒かに並ぶ定番お菓子だそうで、カステラのような生地に栗ようかんをサンドしたものらしいです。
…ん?「笠松隕石最中」。
笠松菓子組合に所属するお菓子屋さんが共同開発した最中で、最中種が黒いのだそう。気になります。
1938年、笠松町にある漬物屋さんの瓦屋根を突き破って、隕石が落ちてきた、あの事件ですよね。
笠松町指定文化財に登録されたのを、私が子どもの頃ニュースで見たような…。
「アマンドせんべい」は、名前の通りアーモンドをたっぷり使ったおせんべい。
欧風菓子ということは、これは和菓子部門のお菓子なんですね!
パッケージに、笠松の歴史や文化の紹介が載っているとのこと。お土産にオススメです。
ショーケースの上にはブッセも!
正統派のデザインがそそられる「ショートケーキ」は、ラムシロップが隠し味。
キラキラと涼やかな「オレンジゼリー」は、暑い季節の人気アイテムです。
クルミを入れたココアスポンジと生クリームを重ね、チョコレートをトッピングした「ブラウンケーキ」。
この日は売り切れていましたが、生クリームとチーズプリンをスポンジでサンドした「チーズケーキ」は、根強いファンが多いのだそう。
パウンドケーキやフィナンシェも揃います。
暑い時期にお邪魔したからか、カップスイーツが揃っていました。
この後、お客さんが訪れてショーケースの写真が撮れなかったのですが…ほかにも魅力的なケーキがいろいろありましたよ!
他に気になるものと言えば「蹄鉄クッキー」。
笠松中学校の生徒さんが考案したものらしく、見た目もかわいいです。
「馬は人を踏まないこと」や「人生馬(うま)くいきますように」など、縁起がいいと言われる蹄鉄。
あの有名なオグリキャップを育てた笠松競馬場がある笠松町らしい一品ですね。
もちろん慶事用のお赤飯やお饅頭の予約もできます。
手土産にぴったりのかわいいセットも。
「シューアイス」や「葛アイスバー」も魅力的ですね。
「地元の人に愛されているんだなぁ」とほっこりした気分になる壁の掲示物。ステキですね!
いただきます!
レトロなイラストのシールをはがし、うきうきしながらケーキを取り出します。
購入したのは「サバリン」。このお店の看板メニューではないでしょうか?
これぞ「THE サバラン」。
正統派の円形のブリオッシュ生地に、たっぷりのラム酒のシロップがかかっています。
「じゅわぁぁぁぁ」と広がるラム酒の香りに、うっとり。
食べ終わったら銀のカップの中に、染み込みきれなかったラム酒シロップが残っていました。
まさに魅惑のスイーツでしたよ!お子様はご遠慮くださいませ。
もうひとつは、ツートンカラーが楽しい「サンマルク」。
チョコレートムースとホワイトムースの甘くて柔らかな味。
表面の生地はキャラメリゼされていて、食感の違いも美味しかったです!
まとめ
お店のあるエリアも、どことなく懐かしい雰囲気。
ちなみに、駐車場はお店の隣にありますよ。
現在、お店を切り盛りしている4代目は、フランスにある「PATISSERIE MATYASY」で学んだあと、「アンダーズ東京」など、東京の有名パティスリーで働いた経歴の持ち主。
いつまでも心に残るおいしいお菓子。
そんな特別な味を、ぜひ味わってくださいませ。
お店の詳細
店 名:パティスリー小菊 四ツ角屋(Pâtisserie KOGIKU)
住 所:岐阜県羽島郡笠松町八幡町64
駐車場:あり
URL:詳細はこちら(公式サイト)