- ししゃもは9割が偽物って本当?
- 本物のししゃもの特徴は?
ご飯のおかずやお酒のお供に人気のししゃも。
スーパーなどで気軽に買えて、安くて美味しいというイメージがありますが、実は「9割が偽物」と言われています。
今までししゃもだと思って食べていた魚が、「本当は偽物だった」というのは驚きですね。
なぜ、9割ものししゃもが偽物と言われているのでしょうか?
この記事では、ししゃもの偽物について詳しくご紹介していきます!
本物の見分け方や買う方法についてもお伝えしていきますので、「本物のししゃもを食べたい」という方はぜひ参考にしてくださいね。
ししゃもの9割が偽物と言われる理由
ししゃもの9割が偽物と言われるのには、次のような理由があります!
- 本物の漁獲量が少ない
- 代替魚が多く流通している
本物のししゃもは漁獲量が少ないため、スーパーなどで見かけるししゃものほとんどは、代替魚のカラフトシシャモ。
同じキュウリウオ科の仲間ではありますが、ししゃもとは別の魚なので「9割が偽物」と言われています。
詳しく見ていきましょう。
本物の漁獲量が少ない
本物のししゃもは日本固有の魚で、北海道南部の太平洋沿岸のみに生息しています。
生息地が限られているためもともと漁獲量が少なく、2010年のデータでは年間漁獲量が約1,400トン。
2021年には約172トンと、年々減少しています。(参照元:地方独立行政法人 北海道立総合研究機構)
そのため、本物のししゃもは市場に出回る量がかなり少なくなっているんです。
本物のししゃもは、日本固有の高級魚なんですね!
代替魚が多く流通している
貴重なししゃもに代わって多く流通しているのが、代替魚のカラフトシシャモ。
代替魚というのは本物の代わりとして利用されている魚介類のことで、スケトウダラの代替魚のメルルーサや、車海老の代替魚のブラックタイガーなどが有名です。
カラフトシシャモはアイスランドやノルウェー、グリーンランド周辺などに生息し、日本へは年間約2~3万トン輸入されています。(参照元:地方独立行政法人 北海道立総合研究機構)
ししゃもとカラフトシシャモはどちらもキュウリウオ科の魚なので、見た目が似ていて親戚のような関係。
スーパーなどで販売されているししゃものほとんどがカラフトシシャモですが、代替魚であることに気が付かずに食べている方も多いかもしれませんね。
ししゃもの偽物と本物の見分け方
ししゃもの本物を見分けるには、次の項目をチェックしてください!
- 原材料名
- 原産地
- 値段
- 見た目
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原材料名
本物のししゃもと代替魚であるカラフトシシャモは、見た目は似ていても別の魚。
原材料名には「ししゃも」「カラフトシシャモ」と別の名前で表示されているので、一目瞭然です。
ちなみに、代替魚自体は違法ではなく、正しい名称が表示されていれば問題はありません。
原産地
本物のししゃもとカラフトシシャモは生息地が異なるので、原産地でも見分けられます。
ししゃもは北海道のみに生息しているので、「北海道産」。
カラフトシシャモは「ノルウェー産」や「アイスランド産」、「カナダ産」などと表示されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
値段
本物のししゃもとカラフトシシャモでは、値段も大きく異なります。
ししゃもの値段の目安は、10匹で1,000~3,000円くらい。
カラフトシシャモは10匹で300円くらいなので、かなりの差がありますね。
見た目
ししゃもとカラフトシシャモの見た目をチェックしてみましょう!
本物のししゃもの見た目
- 体型:丸みがある
- 大きさ:12~18cmくらい
- 色:赤みがかかった銀色
- うろこ:大きい
カラフトシシャモと比べると、ふっくらと丸みがあり、赤みがかかっているのがししゃもです。
カラフトシシャモの見た目
- 体型:細身でシュッとしている
- 大きさ:15cmくらい
- 色:青みがかかった銀色
- うろこ:小さい
本物のししゃもと比べると、細身でシュッとしていて、青みがかかっているのがカラフトシシャモです。
本物のシシャモを買う方法
手軽に買える代替魚のカラフトシシャモも美味しいですが、「本物のししゃもを食べたい」という場合はどうしたらいいのでしょうか?
次のような方法がおすすめです!
- 旬の時期にスーパーなどで買う
- 北海道に行く
- ネット通販で買う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
旬の時期にスーパーなどで買う
本物のししゃもが獲れる時期は10月から11月。
ししゃもは産卵のため、この時期に海を離れて川を上ってきます。
旬の時期ならスーパーやデパートなどでも販売している可能性があるので、ぜひ探してみてくださいね。
北海道に行く
一番美味しく食べるには、やはり旬の時期に本場の北海道に行くのがおすすめ。
ししゃものお寿司やお刺身、フライなど、新鮮なししゃもを使った料理を味わってみたいですね。
ししゃもで有名なのは、北海道勇払郡のむかわ町。
旬の時期にはイベントや物産展が行われており、ししゃも料理が食べられる飲食店がたくさんあります。
むかわ町について知りたい方は、こちらのサイトがおすすめです!
ネット通販で買う
本物のししゃもは、ネットで購入することもできます。
北海道に行くのが難しいという場合は、本場からお取り寄せして食べてみたいですね。
時期にもよりますが、漁業協同組合などのオンラインショップや、Amazonなどの通販サイトで取り扱いがあります。
本物のししゃもは「本ししゃも」と記載があることが多いですが、代替魚のカラフトシシャモと間違えないように、原材料名や原産地などもしっかりチェックしたいですね。
まとめ
今回はししゃもの偽物や、本物の見分け方について詳しくご紹介してきました。
ししゃもの9割が偽物と言われるのには、次のような理由があります!
- 本物の漁獲量が少ない
- 代替魚が多く流通している
本物のししゃもは漁獲量が少ないため、スーパーなどで見かけるししゃものほとんどは、安くて大量に獲れる代替魚のカラフトシシャモ。
同じキュウリウオ科の仲間ではありますが、ししゃもとは別の魚なので「9割が偽物」と言われています。
ししゃもとカラフトシシャモを見分けるためには、原材料名や原産地、値段、見た目などをチェック。
旬の時期に北海道で食べるのがおすすめですが、ネットでお取り寄せもできるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。