- オリーブオイルの偽物って？
- どのように見分けたらいいの？
美容や健康に関心の高い方から支持されているオリーブオイル。
特に香りが高く、風味豊かなエキストラバージンオリーブオイルが人気で、日本でもさまざまな商品が販売されています。
スーパーなどでも気軽に購入できるオリーブオイルですが、実は「日本で販売されている8割が偽物」という説も。
8割というとかなりの量ですが、なぜそんなに偽物が多いのでしょうか？
この記事では、オリーブオイルの偽物についてご紹介しています！
偽物と本物の見分け方についてもお伝えしていますので、「本物のオリーブオイルを使いたい」という方はぜひ参考にしてくださいね。
オリーブオイルの8割が偽物と言われる理由
オリーブオイルの8割が偽物と言われるのには、次のような理由があります！
- 日本にはエキストラバージンオリーブオイルの規格がない
日本にはエキストラバージンオリーブオイルについての規格がないため、「偽物が多く流通している」と言われています。
詳しくみていきましょう。
日本にはエキストラバージンオリーブオイルの規格がない
オリーブオイルの中でも特に人気があるエキストラバージンオリーブオイルですが、IOC（国際オリーブオイル理事会）では国際的な基準として次のように定めています。
- エキストラバージンオリーブオイル：酸度0.8%以下
IOCではオリーブオイルを9種類に細かく分類し、酸度が0.8%以下の最高級のオイルだけを「エキストラバージンオリーブオイル」と認定。
この「酸度0.8%以下」が、世界的な基準になっています！
ところが、日本はIOCに加盟しておらず、エキストラバージンオリーブオイルについての明確な基準が設けられていません。
日本ではJAS（日本農林規格）によって、オリーブオイルと精製オリーブオイルの2つに大きく分けられているだけ。
IOCの基準を満たさない質の低いオリーブオイルでも、日本なら「エキストラバージンオリーブオイル」として販売することが可能なんです。
それで「8割が偽物」なんて言われているんですね。
質の高いエキストラバージンオリーブオイルを買いたいという方は、「エキストラバージンオリーブオイル」という名前だけを見て選ぶのではなく、品質をしっかりとチェックする必要があります。
オリーブオイルの偽物と本物の見分け方
「8割が偽物」とも言われているオリーブオイルですが、偽物と本物を見分けるにはどうしたらいいのでしょうか？
本物を選ぶためには、次のような見分け方がおすすめです！
- 酸度が0.8%以下か
- 値段が安すぎないか
- ボトルが遮光されているか
- 生産地が明記されているか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
酸度が0.8%以下か
先ほどお伝えした通り、日本にはエキストラバージンオリーブオイルの規格がありません。
そのため、商品の名前だけではなく酸度をしっかりチェック。
エキストラバージンオリーブオイルを購入したい方は、IOCの基準に則って、酸度0.8%以下のオリーブオイルを選ぶと安心です。
値段が安すぎないか
オリーブオイルの品質を見分けるには、値段も重要です。
特にエキストラバージンオリーブオイルはオリーブオイルの中でも希少価値が高いので、安く販売することはできません。
目安としては、100mlあたり300円以上、1Lボトルなら3,000円以上がおすすめ。
ただし、値段が高いというだけでは偽物の可能性は否定できないので、他の項目も合わせてチェックしてくださいね。
ボトルが遮光されているか
オリーブオイルは光で酸化しやすく、蛍光灯の光でも劣化してしまうほど繊細。
そのため、オリーブオイルは遮光されているボトルを使用する必要があります。
透明なボトルで販売しているなど、基本的な配慮がされていない商品はおすすめできません。
生産地が明記されているか
オリーブオイルはイタリア産やスペイン産が人気ですが、実は生産された国ではなく、ボトリングされた国が原産国として販売されている場合があります。
例えば、別の国から輸入したオリーブオイルをイタリアでボトリングし、「原産国：イタリア」と記載されていることも。
本物を見分けるためには、原産国や輸入元だけではなく、生産国や地域などがしっかりと表示されているものを選ぶと安心です。
本物のオリーブオイルをチェック
ここでは人気のエキストラバージンオリーブオイルを3つご紹介します！
- ヴィラブランカ オーガニック エクストラバージンオリーブオイル
- CARM プレミアム オーガニック エキストラバージン オリーブオイル
- 日清オイリオ トスカーナエキストラバージンオリーブオイル
上でご紹介した本物の見分け方を基に、本物のオリーブオイルをチェックしてみましょう。
ヴィラブランカ オーガニック エクストラバージンオリーブオイル
- 酸度：0.4%
- 価格の目安：500ml 1,620円
- 生産地：スペインのアンダルシア地方
- ボトル：遮光ビン
※2023年11月現在
スペインのアンダルシア地方で栽培された有機オリーブの実を使用。
収穫後24時間以内に「コールドプレス製法」で搾油されたフレッシュなオイルで、酸度は0.4%とIOCの基準を下回ります。
有機JAS認証やEUオーガニック認証を受けており、フルーティーでまろやかな味わいが特徴です。
CARM プレミアム オーガニック エキストラバージン オリーブオイル
- 酸度：0.1～0.2%
- 価格の目安：500ml 3,132円
- 生産地：ポルトガルのトラズ・オス・モンテス地方
- ボトル：遮光ビン
※2023年11月現在
ポルトガルのトラズ・オス・モンテス地方の自社畑で栽培された有機オリーブの実を使用。
畑の中にある搾油所で24時間以内に搾られた最高級のオイルで、ニューヨークやポルトガルなどの国際コンテストで数多く受賞しています。
酸度は0.1～0.2%とIOCの基準を大きく下回り、青りんごのようなフルーティでフレッシュな味わいが特徴です。
日清オイリオ トスカーナエキストラバージンオリーブオイル
- 酸度：0.8%以下
- 価格の目安：229g 1,680円
- 生産地：イタリアのトスカーナ地方
- ボトル：遮光ビン
※2023年11月現在
こちらは日清オイリオがイタリアのトスカーナ地方から輸入しているエキストラバージンオリーブオイル。
栽培から搾油、ボトリングまで全てトスカーナ地方で行っているため、トスカーナオイル生産者協会から認定を受けています。
IGP（保護指定地域表示）食品としても認められており、フルーティな風味の中に辛みや苦みなどの刺激を感じる味わいが特徴です。
まとめ
今回はオリーブオイルの偽物や、本物の見分け方などについてご紹介してきました。
オリーブオイルの8割が偽物と言われるのには、次のような理由があります！
- 日本にはエキストラバージンオリーブオイルの規格がない
IOC（国際オリーブオイル理事会）では酸度が0.8%以下の最高級オリーブオイルだけを「エキストラバージンオリーブオイル」と認定していますが、日本はこのIOCに加盟しておらず、明確な基準が設けられていません。
IOCの基準を満たさない質の低いオリーブオイルでも、日本ではエキストラバージンオリーブオイルとして販売することが可能なため、「8割が偽物」とも言われています。
本物を選ぶためには、次のような見分け方がおすすめです！
- 酸度が0.8%以下か
- 値段が安すぎないか
- ボトルが遮光されているか
- 生産地が明記されているか
上質なオリーブオイルを選ぶには、商品名だけではなく、酸度や値段、ボトル、生産地なども重要。
ご紹介した内容を参考に、ぜひ納得のいくオリーブオイルを探してみてくださいね。
