大垣市「奥の細道むすびの地記念館」にほど近い、炭火焙煎の珈琲専門店。
店舗の下をくぐるように、ゆっくりと駐車場を目指す。
奥のある駐車場は、予想より広々として停めやすい。
アンバーな光が漏れる店内へ。常連さんらしき人が、カウンター奥のマスターと談笑中。奥のテーブル席にはご夫婦らしきお客さんが、リラックスした表情でで珈琲を味わっている。
ここは本当に珈琲好きが集う、大人の喫茶店。
はるにれ/大垣氏
店内の様子
店内に入ると、右手にはカウンター席。
左手、道路の方には6名と4名のテーブルが2卓。
シックな男性的なインテリアの中に、どことなく優しい雰囲気が漂う。
店内のあちらこちらに飾られるお花のせいかな。
「あけてます」の看板が、なんだか可愛い。
売られているのは、こだわって仕入れているお菓子のほかに、お手製の瓶詰ジャム。
気になるけど、まずはオーダーを決めないとね。
メニュー
珈琲の種類だけで12種、それにアメリカンやカフェ・オ・レ、珈琲フロートも!
紅茶も揃っているし、ジュースやシェイク、冷し抹茶など。飲み物を決めるだけなのに…迷う。
反対に、食べ物はとってもシンプル。
バニラアイスクリーム、トーストのほか、はんどめいどのケーキなどのデザートが数種。
しっかり読み込んだのだけど、こういう時はメニューの一番上!
どなたにもおすすめの「はるにれブレンド」にしよう。
カウンターの上に、さりげなく置かれている焼き菓子。
これは、きっと…メニューにある「バターケーキ」よね。
むむむ。おいしそう。
どうしようかなあ。でも、この季節は「かぼちゃケーキ」も気になるよね。
マスターに「かぼちゃケーキ」について訊ねてみる。
「レシピはかぼちゃプリンに近いと思います。かぼちゃそのものを味わえるしっとりとしたケーキです」とのこと。
「バターケーキも気になるけど、もうすぐ秋ですしね」と、今回はかぼちゃケーキに決定!
ふとカウンターから顔をあげると、ギャラリーのように並ぶカップ&ソーサー。
あれは、マイセン?下段のはロイヤルコペンハーゲン?あの小鳥のはヘレンド?なんという高級品ばかり並んでるのよ!と驚いていると…。
「お好きなカップを選んでいただけますよ?」とマスター。
思わず「えぇ!?どうしよう…」って言った私を見て、「こちらで選びましょうか?そうですね、秋はお好きですか?」とスマートな返し。
「はい!」と無駄に勢いよく答えた私を、にっこり大人の笑顔で対応。
さぁ。年長者の余裕を感じつつ、珈琲が届くのを待ちましょう。
いただきます!
思ったより早めに届いた「はるにれブレンド」。
繊細な香りが湯気と共にふんわりと漂う。
優し気なカップを選んで頂いたことも、ちょっと嬉しい。
続けて、かぼちゃケーキがテーブルに。
さらに、半分サイズのトーストが…?「ちょっとしたサービスです。よろしければどうぞ。自家製のジャムで甘すぎないですよ」。
あらまぁ!予想外。でも、せっかくなので頂きます。
軽くトーストされた食パンは、切り込みからジャムが塗られている。
控えめで雑味のない甘さで、珈琲をじゃましない素朴なおいしさでした。
はぁー。じんわり。「せっかくのドリップなのに、すごく早く落としちゃうんだなぁ」なんて思って見ていたのだけど、このあっさり感が今までにない味わい。身体にすーっとしみ込んでいく。
しっとりとぷるんの中間ぐらいのかぼちゃケーキ。
かぼちゃが嫌いな人にはオススメできない。でも、かぼちゃが好きなら、舞い上がる。
そんな素朴な味のかぼちゃケーキ。
あぁ。おいしかった。
まとめ
ご夫婦で順番に店番をして見えるようで、デザートもおふたりで作っているんですって。
「奇をてらうことは必要ないんですね。このかぼちゃケーキも、忠実につくっているだけ。小さい時からこれを食べて育っている人は、お祝いの時などにホールで注文をしてくれます」とマスター。
うん。納得。
日々の喧騒を忘れて、気取ることなく休息した時は、「はるにれ」に訪れることをオススメしたいです。
ちなみに、もしホールケーキがオーダーしたい場合は、おふたりだけでやっているので、1週間前には相談を。
お店の詳細
店 名:はるにれ
住 所:岐阜県大垣市船町4-27
駐車場:有り
URL:詳細はこちら(食べログ)