飛騨市古川町の趣ある街並みを散歩中。
コーヒーカップの可愛い看板を見つけ、入ってみることに。
壱之町珈琲店
築120年にもなる古民家を改装したカフェは、観光客だけじゃなく、地物の常連さんも多いのだとか。
「なんでー?コーヒーは分かるけど、カレーライスの字がでっかい!最後はメロンパンだし」と笑う息子。
…確かに、ちょっと不思議だね。
壱之町珈琲店/飛騨市
店内の様子
懐かしい雰囲気とモダンな意匠のバランスが心地よい気取らない空間。
大きなテーブルが中央に配され、お店全体の一体感を醸し出す。
足もとはタタキのままの素朴な仕上げ、柱や窓の格子に合わせた天然木のインテリア。
地元の作家さんの作品が購入できるギャラリースペースも。
陽光が差し込む通りに面した窓。
外を通りかかる人のシルエットまでもが、インテリアの一部のようで素敵。
靴を脱いでくつろげる座敷には、丸いちゃぶ台。
窓の外には小さな中庭も見える。
メニュー
古民家カフェの魅力と、やりすぎていない心地よさが同居したさりげない店内を一通り楽しんで…メニューを拝見。
「カレーライスは、食べるべきよねぇ。飲み物付きのセットにして…。デザートにガトーショコラが食べたいなぁ」。
「ママ。あっちのも注文できるの?」と息子に言われ、見に行くと…。
焼き菓子と…噂のメロンパン!
「僕、スコーン、食べてみたいなぁ」と息子。
焼き菓子もこだわってるんだ。
カレーも期待できそうね。うんうん。
いただきます!
まずはセットのサラダと福神漬けが到着。
「おぉ!サラダ付きやったねぇ」。
しばらくして、端正な顔つきのカレーライスが運ばれてきた。
「飛騨牛と地元の野菜を時間をかけてじっくり煮込みました」とスタッフ。
洋食店で頂くような滑らかさとスパイスの芳醇な香りが広がる。
息子は「具が少ないねぇ」とか言っているけど、とにかく一口、頂いてみる。
「すっごく…おいしい!ママ、なんか高級な味がするよ!」とうるさい。
でも、私も同感。
特別な個性があるわけじゃないけど、この味は出せない。
「こういうのをコクがあるっていうんだろうね」と、ふたりで黙々と食べる。美味しい。
けっこう満足したお腹をさすっていたら、デザートが登場!
ほんのり温かいスコーンには、ハチミツが添えられ。
みるからにしっとりしているガトーショコラは、ホイップとミントが食欲をそそる。
しっかりチョコだけど、くどすぎない甘さ。
大事に、大事に食べたくなるそんなガトーショコラ。
「クルミがぽりぽり美味しいよ。クランベリーが甘酸っぱくて、サクサクしててビスケットみたい。ママに分けてあげようかと思ったけど、美味しいからイヤになった」
と、私は何にも言ってないのに、スコーンを食べている息子からの報告。
「ママも、しっとりしていて美味しいから…ガトーショコラ、ひとり占めしていい?」と返事。
こんなもんだよね。親子の会話なんて。
すっかり満足して席を立つ。
まとめ
「裏側に回って頂くと、テイクアウトもできるカフェがありますよ。そちらのスペースを使って、ワークショップをすることもあるんです」
と教えて頂いたので、ぐるっと回ってみることに。
宮川から分かれた荒城川を片目で見て…。
白壁土蔵街と呼ばれる観光スポットの端っこに、「イチノマチクラブ」と書かれた看板を発見。
覗いてみると、さらに素朴な雰囲気。
カウンターでオーダーし、ペーパーカップでサーブされる方式。
そのまま街歩きのお供にしてもいいし、店内で座って楽しむこともできるよう。
昔の学校のような懐かしさが漂う。
蔵の名残かな?重厚な扉の前に、質素なテーブルが意外に似合う。
コーヒー片手に瀬戸川沿いを散策なんていうのも、ちょっと憧れちゃいますね。
お店の詳細
店 名:壱之町珈琲店(イチノマチコーヒーテン)
住 所:岐阜県飛騨市古川町壱之町1-12
駐車場:無し※市役所前駐車場に駐車できます
URL:詳細はこちら(Facebook)