揖斐川にかかる大安大橋を西へ。
広い駐車場のある大きなお店「金蝶園総本家」。
寛政10年創業ということは、1798年。200年以上も前!
2005年に設置された「菓生の泉」。大垣市は全国でも有数の自噴帯なんですね。
名物の水まんじゅうを冷やすことにも利用される、地下150mから湧き水。
大垣の特産品、枡のついた柄杓で掬う…冷たいっ!
今日のような暑い日は、水まんじゅう日和ですよね。
では、さっそくお店にお邪魔してみます。
金蝶園総本家 大垣東店/大垣市
店内の様子
大垣駅南口からすぐの本店では、お猪口に入り、水槽で冷やされた「水まんじゅう」を、その場で頂くことができます。
ありました!
これぞ、まさに「大垣の夏の風物詩」ですよね。
湧水で冷やされた「水まんじゅう」は、見ているだけでも涼やか。
それにしても、大きなお店ですよね。
奥を覗くと、カフェスペースがあります。
先にお会計を済ませるスタイルは、本店と同じようです。
カフェスペースの奥、ガラスの向こうが、先ほどの「菓生の泉」です。
スッキリとしたインテリアですね。
ツーリング中を思われるバイクのオジサマたちが、「水まんじゅう」をおいしそうに召し上がっていらっしゃいました。
メニュー
テイクアウト用の「水まんじゅう」は、4個入り。
1人で1パック、つるん!と平気で食べられてしまうので、要注意ですよ。
水まんじゅうは、4月上旬~10月中旬のみの季節限定。
こし餡、抹茶餡のほかに、「オオガキ珈琲水まんじゅう」、「ミナモ水まんじゅう(ソーダ&レモン)」が揃います。
また、4月は 桜餡、5月は いちご餡、6月は あんず餡、7月桃餡、8月は 塩レモン餡、9月は いちじく餡と、月替わりフレーバーもあります。
「奥の細道」むすびの地にちなんだ「芭蕉餅」。
どら焼きの皮で作ったラスク「大垣・ど・らスク」は、くるみ味噌や黒胡麻、メープル、チョコレート、抹茶チョコなど、バリエーションが楽しいです。
もっちりおいしい「みたらし白玉」。
美しい上生菓子も、魅力的です。
笹の香りが爽やかな、弾力のある生麩の「麩饅頭」。
尻尾がきゅっとかわいい「若鮎」。
竹筒容器から押し出して楽しむ「くずきり」は、黒みつ、夏みかん、うめ、抹茶、葡萄の5種類。
見た目に美しい「さわや菓」は、夏のプレゼントにも最適ですね。
「彩菓のしずく」は、葛で作られたスイーツで、凍ったまま頂くんだそう。
サイダーなどに入れてもおいしいんですって!
言わずと知れた「金蝶園饅頭」。
保存料などは使わず、昔ながらの製法で作られた大垣銘菓ですよね。
1855年のデビューから、実に166年!
あら?アマビエ様もいらしたの?
揖斐抹茶、揖斐ほうじ茶を使った「茶っぷりん」。
洋菓子のエッセンスを加えたお菓子も、いろいろ揃います。
「おおがきスイーツグランプリ」でグランプリを獲得した「ふわふわ」は、ふんわり蒸し焼きにした皮に季節の素材と生クリームを挟んだスーツ。
また、「あんほわ」は軽やかなチーズケーキと粒餡の組み合わせが、新しく味わい深い一品。
しかし、この日は…うろうろしている間に、両方とも売り切れになってしまいました。
こちらに並ぶ「水まんじゅう」は…?
「水まんじゅう作り体験キット」。
毎年、大盛況の「水まんじゅう作り教室」が、コロナ禍で開催できないということで商品化。
材料だけの購入はもちろん、お猪口のセットもあるんですって!
レンタルお猪口もあるらしいです。
さぁ!今日は、いつも通り「金蝶園饅頭」と、「水まんじゅう」、初体験の「オオガキ珈琲水まんじゅう」を購入!
「オオガキ珈琲水まんじゅう」は、コーヒーフレッシュがつくんですね。
いただきます!
2代目が完成させた言われる「金蝶園饅頭」。
美濃大垣藩の小原鉄心に献上したところ、「大垣の水に合う茶の味はこの菓子。菜種咲く 花は黄金の 饅頭に 慕うや蝶の 賑わいの園」というお誉めをもらったんだとか。
薄皮からほんわか酒粕の香り。
なめらかな漉し餡が包まれ、上品でとっても美味。
お次は…定番の「水まんじゅう」。
保存料を加えず、葛とわらび粉で作られた柔らかな生地は、冷やしすぎると硬くなってしまうんだそう。
食べる少し前に冷蔵庫に入れるか、器に氷水を入れて頂くといいようです。
「オオガキ珈琲水まんじゅう」も、同じように冷蔵庫で少し冷やし…。
コーヒーフレッシュをかけます。「水まんじゅう」と思うと不思議な感じです。
見た目は、コーヒーゼリーのよう。
この「オオガキ珈琲水まんじゅう」は、大垣藩出身の蘭学者 宇田川榕菴が「珈琲」という字を創り出したことにちなんで作られたんですって。
中には、漉し餡。
珈琲の苦味と漉し餡の程よい甘さは、不思議とマッチ。
ぷるんとした食感で、ひんやりおいしい!
珈琲の旨味がより引き立つよう、私はミルクなしでもいいかな?って思いました。
まとめ
歴史ある老舗だからと胡坐をかかず、新しい味に挑戦する「金蝶園総本家」。
職人さんの真摯な仕事はもちろん、販売してくれるスタッフの接客も心地よく、何百年も愛されるお店の底力を感じました。
「駅前は駐車場がなぁ…」って思っていましたが、ここなら車でもサッと寄れるので、これからどんどん利用させて頂きます。
ちなみに、9月中旬から1月中旬までの「密芋焼」、春先の桜スイーツもオススメですよ。
お店の詳細
店 名:金蝶園総本家 大垣東店
住 所:岐阜県大垣市長沢町4-35-1
駐車場:あり
URL:詳細はこちら(公式サイト)