多治見の地場産業であるタイル張りに、堂々たる「ひしや」の文字がが鈍く光る。
明治38年創業の老舗「 ひしや文具店」の一画に、令和の始まりと共に喫茶スペースがオープン。
「雰囲気の良いお店だよ」と地元の方におすすめして頂いたので、平日の朝、チラッと立ち寄ってみることに。
喫茶ひしや文具店/多治見市
店内の様子
入口を入って、右手へ。文具屋さんのイメージそのままの、静かな空間。
シンプルなインテリアに、グリーンのタイルが彩りを添える。
とっても古い…レジスター?
こちらに並んでいる調度品は、すべてこちらで長年活躍した物ばかりなんだそう。
メニュー
笑顔のかわいい女性が、「まだモーニングに間に合いますよ」と言いながら、メニューを持ってきてくださった。
スタンプを使ったお手製メニュー。文具店で取り扱いがあるのかな?
モーニングの内容と…。自家製のスイーツもあるのかぁ…気になる!
エスプレッソをベースとしたラテやカプチーノ、ウインナーコーヒーも。
2種類の紅茶と、フレーバーティ、ミルクティなども揃う。
7種類のコーヒーは、直火焙煎でネルドリッパーという本格的なもの。
あとはソフトドリンク。定番デザートはアフォガードってことかな。
まずは、「文具を愛する人のための一杯」という「ひしやブレンド」を頂かなくちゃね!
オーダーを終え、のんびりと過ごす。
文具店の方を眺めながら、「子どもの頃から、何故か文具店はどきどき楽しかったよなぁ」なんて考えてみる。
機能重視の素っ気ないもの、可愛い絵柄のついたもの、そのどちらも、人の心を惹きつける。
足踏みミシン!経年の魅力は、何物にも代えがたいね。
現在は、4代目にお店の経営が移り、その4代目の奥さまがカフェのデザートなどを作っているのだそう。
「子育て中で時間が限られているので、至らないところもあると思いますが…」と、とても謙虚な方。
文具店のレジ奥にいらっしゃるのは、先代の奥さまかな?
小さな子どもを遊ばせている声が聞こえる。
カフェにお客さんが入ると、おばあちゃまがお子さんの相手をしてくれるってことなのかもしれないね。
いただきます!
しばらくすると、モーニングが登場!パンのいい香り!
トーストは、バター、シナモン、ハチミツからチョイスできる。
ぽってり温かなコーンスープも、朝のひとときに嬉しいサービスね。
そして、もう一つ!ミックスベリーのスコーンも!
「ブルーベリー、ラズベリー、いちごがゴロゴロ」とメニューに書かれていた通り、スコーンに練り込まれたベリーが甘酸っぱい。
お皿を彩るハチミツとパウダーシュガーの甘みと、しっとりとした食感は、優しい気持ちになれるね。
ハチミツしみしみ、つやつやトースト。
多治見らしい陶器のコーヒーカップ。
さっぱりまろやかな味わいのコーヒーは、万人受けしそうね。
まとめ
私の後に入ってきた女性のお客さんは、手紙らしき何かを書いている。
私より先にカフェに座っていた男性は、帰りに文具店で何かを買って出て行った。
静かな空間、厳密には文具店にもお客さんが入ってきているし、静寂というわけでもないのだけど。
おいしいコーヒーのおかげ?ずっとここにある安心感のおかげ?
心落ち着く、ステキな時間を過ごせました。
お店の詳細
店 名:喫茶ひしや文具店
住 所:岐阜県多治見市小路町38
駐車場:有り(店舗前)
URL:詳細はこちら(Instagram)