- 味の素はアメリカで禁止されているの?
- 味の素は体に悪いって本当?
料理を手軽に美味しくできる、うま味調味料の「味の素」。
料理には欠かせないという方も多いと思いますが、味の素が「アメリカで禁止されている」という噂があるのをご存じですか?
日本では普通にスーパーで売られているのに、アメリカでは禁止と聞くと心配になってしまいますよね。
そこで今回は、味の素が「アメリカで禁止されている」という噂について詳しく調べてみました!
噂の理由や味の素の安全性についてもご紹介していきますので、「味の素って体に悪いの?」と心配な方はぜひ参考にしてくださいね。
味の素が「アメリカで禁止されている」という噂は間違い
味の素が「アメリカで禁止されている」という噂は、本当なのでしょうか?
噂について調べてみたところ、次のことがわかりました!
- 味の素はアメリカで禁止されていない
- アメリカのスーパーなどでも販売されている
味の素はアメリカでも販売されており、もちろん禁止されていません。
こちらの公式サイトでは、味の素のアメリカでの事業展開について紹介されています。
⇒アメリカ合衆国での事業展開 | 海外拠点及び事業展開のご紹介 | グローバル展開 | 味の素グループ
国連食糧農業機関(FAO)や世界保健機関(WHO)でも、味の素の成分のグルタミン酸ナトリウムは安全であると確認されているので、アメリカだけではなく、世界中の様々な国で販売されているんです。
もちろん、アメリカではスーパーなどでも、味の素は購入可能。
アメリカの韓国系スーパーで韓国人女性が味の素の販促をしていた。私がお店や旅先で会話する素敵なおばさんたち、経済的には非正規の低賃金労働者という扱いなんだろうけど、この人たちのおかげで私の心は潤いを保っている。何か会話があるから明日も出かけようと元気になる。 pic.twitter.com/ml7l6auvoq
— Arag_on (@arag_on) December 21, 2020
こちらの方は、アメリカの韓国系スーパーで味の素が販促されていたのを見かけたそう。
味の素が「アメリカで禁止されている」という噂は間違いなのですね!
味の素が「アメリカで禁止されている」と言われる理由
味の素はアメリカでも販売されているのに、なぜ「禁止されている」という間違った噂があるのでしょうか?
「禁止されている」と言われているのには、次のような理由が考えられます。
- 過去に中華料理店症候群で「グルタミン酸ナトリウムは危険」という噂が広がったことがある
アメリカでは1960年代に、中華料理を食べた少数のアメリカ人が食後に頭痛や吐き気などの症状を訴え、後に「中華料理店症候群」として、医学論文雑誌に掲載されたことがあります。(参照元:Wikipedia)
中華料理には味の素の成分であるグルタミン酸ナトリウムが使用されていたので、この件で「グルタミン酸ナトリウムは危険」という間違ったイメージがアメリカ国内で広がってしまいました。
現在でも、当時のイメージのままに「グルタミン酸ナトリウムは危険」と信じている人もいるため、一部では「グルタミン酸ナトリウム不使用」という食品やレストランがもてはやされることも。
これらの出来事から、味の素が「アメリカで禁止されている」という間違った情報が広がってしまったようです。
中華料理店症候群とグルタミン酸ナトリウムは、関連がないと科学的に証明されています。
味の素は安全なのか
アメリカだけでなく、実は日本でも味の素は過去に風評被害があり、今でも一部で「味の素は危険」と信じられています。
「危険」「体に悪い」などと言われると心配になってしまいますが、味の素は安全な調味料なのでしょうか?
味の素の安全性について調べてみました!
- 味の素の原料はさとうきび
- 国際的な公的機関でも安全が確認されている
味の素はさとうきびから作られていて、国際的な公的機関でも確認されている安全な調味料です。
詳しく見ていきましょう。
味の素の原料はさとうきび
味の素の成分であるグルタミン酸ナトリウムは、さとうきびから作られています。
さとうきびの糖蜜に発酵菌を入れて発酵させ、グルタミン酸ナトリウムを作っているんです。
味の素の詳しい製造方法について知りたい方は、上の動画やこちらのサイトでチェックしてみてくださいね。
⇒味の素®の原材料は何?製法は?安全なの? | 味の素株式会社
国際的な公的機関でも安全が確認されている
1987年には、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)で、グルタミン酸ナトリウムの安全性が評価。
「グルタミン酸ナトリウムがヒトの健康を害することはないので、一日の許容摂取量を特定しない」との結果が出されています。(参照元:味の素)
国際的な公的機関でも、きちんと安全が確認されているのですね。
アメリカや日本だけではなく、オーストリアやニュージーランド、EUなどでも安全性が認められているので、味の素は世界中の様々な国で販売されています。
味の素公式サイトや料理研究家リュウジさんのアカウントでは、味の素を使ったおいしいレシピをたくさん紹介。
簡単な料理だからこそ至高の粋に達するのにめちゃくちゃ苦労しました
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) August 5, 2021
家にあるものだけで作れるTKGの決定版
「至高の卵かけご飯」
ここ最近で一番苦労したかもしれません
なるべく工程の違いだけで美味しくなるように毎日卵かけご飯食って考えました
是非ご賞味をhttps://t.co/ZdYOynEzuD pic.twitter.com/FoTUYcmIbZ
興味のある方はぜひチェックしてみていってくださいね。
まとめ
今回は、味の素が「アメリカで禁止されている」という噂や、味の素の安全性について詳しくご紹介してきました。
味の素はアメリカでも販売されており、もちろん禁止されていません。
アメリカでは過去に、中華料理店症候群で「グルタミン酸ナトリウムは危険」という間違った噂が広がったことがあり、今でも一部で信じられていることから、「アメリカで禁止されている」という噂になったようです。
日本でも過去に風評被害があり、一部では「味の素は危険」と信じられていますが、味の素はさとうきびから作られており、国際的な公的機関でも安全性が確認されています。
味の素を使ってみたいという方は、公式サイトやSNSで人気レシピをチェックしてみてくださいね。
この記事でご紹介している内容は、2023年3月時点での情報です。味の素の最新の情報は、公式サイトや販売店でご確認ください。